日本の携帯電話業界において過去10年はとても革命的な変化が起こった10年ではないでしょうか。少し前までは、いわゆるガラ系という日本独自の携帯電話が誕生し、写メ(携帯電話付帯のカメラによって撮影された写真)の送受信やWeb観覧、お財布携帯など通話以外の使用方法も生み出され誰も使うようになりました。そして、アップル社のスティーブジョブスが日本のガラ系をヒントにiPhoneを作り、アッと言う間にスマホが世界中に広がたことはご存知でしょうか?インターネットが常に持ち運びができるという利便性を成し遂げ、世界中にこの最新テクノロジー文化を浸透しました。それこそが過去10年で起きた最も大きな革命と言えるでしょう。今では、日本のiPhoneシェア率は約60%世界で1位のマーケットを維持しています。
人工知能
最近耳にすることが増えた人工知能は、言語、推論、問題解決、等人間による知的行動をコンピューターが数学的に行う技術です。その技術は進化したスマートフォンでSiriという形で使われ、Googleアシスタントや、Amazonアレクサ等、スマートスピーカーとしても使われるようになりました。将来的にはイーロンマスクが経営するニューラリンクが人間の脳にAIチップを埋め込む可能性もあります。
スマートフォン周辺の話題のウェアラブルガジェット
立派なオーディオ機器がリビングルームに置いてあることも珍しい光景となり、一昔前に世界で一世風靡した日本のオーディオメーカーも経営危機に陥ったりもしました。それもそのはずスマホにBluetoothスピーカーを繋げると、かなり高音質で音楽が聴ける時代だからです。スピーカーだけではなく、Bluetoothスイアホンも一部の安物を除きかなり高音質です。音楽だけでなく最近ではスマートウォッチがスマホに代わって役割を担ってくるようになり、スマートグラスがモニターの役割を果たそうとしています。近々スマホを持ち歩く必要すらなくなるかもわかりません。
ビジネスコミュニケーションのアプリ
少し前までは電話とEメールはビジネスにおいて欠かすことのできない連絡手段でした。しかしLINE、SLACK、 SKYPE等のメッセージアプリの出現により、電話とEメールの使用頻度はすっかり減ってしまいました。電話の欠点は通話の為に作業を中断する必要があることや、通話する相手がお互い同時に時間が空いている可能性が低いこと。Eメールの欠点はグループチャットが出来ないことや、スパムに紛れて大切なメッセージを見落としてしまうこと。またコロナ禍で広まったリモートワークで一気に注目を集めたZoomは、会議は会議室で行うという固定概念を一瞬で崩しました。コミュニケーション系のアプリは生産性向上に大きく貢献したと言えるでしょう。
モバイル機器の性能向上でパソコンは不要になるのか
スマートフォンを便利なアプリと共に使いこなすようになってから、パソコンの使用頻度が激減した方は少なくないと思います。それもそのはず、コンピューターの心臓部であるCPUの性能が大幅に向上し、優れた処理能力を持つスマホでストレス無くできることが大幅に増えた為、わざわざパソコンを使う必要がなくなりつつあります。例えば動画編集など大きな画面が必要なMac Book Proユーザー等も、処理能力抜群のiPad Pro等に買い換えるという動きは益々加速しそうです。
ゲーム業界
大画面テレビに接続するプレイステーション等の据置型ゲーム器具の需要は衰えていませんが、任天堂スイッチの大成功が証明するように、持ち運びができることが重要視されています。よってスマホゲームの人気は言うまでもありませんが、最初子供達の課金の危険性等を理由になかなか参入しなかった任天堂も時代の波に押されて参入を果たし、マリオ系など大ヒットを飛ばしています。集まれ動物の森のスマホバージョンは少し苦戦しているようですが、恐らく改善に力が注がれるでしょう。
オンラインカジノアプリ
日本でもカジノ法案が可決し、カジノが建設されることは決定しています。そうなればカジノゲームが身近なものになり大きな産業になるでしょう。しかし問題点もあります。コロナの影響で本場ラスベガス等のお客さんが激減し、ランドカジノが厳しい状況に陥っています。日本のカジノ参入を予定していたアメリカのカジノ関連企業が撤退を発表したりもしています。
その様な状況下で急に業績を伸ばしているのが、オンラインカジノです。海外で運営されているオンラインカジノ 日本語サイトはオンラインカジノのエクスパートたちが日本人プレイヤーの為に提供しおり、人気も5年ほど前からうなぎ上りの成長を見せ、既に多くのオンラインカジノが日本進出を果たしています。海外では90年代中頃からインターネットの普及と共にオンラインカジノは普及してきましたが、ここ10年では、いち早くモバイルシフトに対応し、現在ではコンピューターゲーム、ライブゲーム共にスマホでも全くストレスを感じないレベルに進化しています。
日本には元々パチンコとパチスロが大きなマーケットを持っているので、オンラインカジノのポテンシャルはかなり大きいはずです。わざわざパチンコ店まで足を運ばなくても、スマホで空き時間にどこでもプレイできるとなれば、パチンコの市場規模を追い抜かすことも簡単でしょう。ゲームの種類も豊富で、ジャックポットの様な桁外れの夢も追えるわけですから。
現在、日本でオンラインカジノを運営することは違法ですが、海外の運営会社を取り締まる法律がないので、プレイヤーは現時点では問題なくプレイする事ができているのが現状です。しかし何となくグレーなイメージが残ります。完全合法化となり、大々的に宣伝が可能になったり、ゲーム実況の様な形の超人気ユーチューバーが現れたりすると、とんでもなく巨大マーケットが誕生することでしょう。